インテルとは違うやり方を--ARM幹部が語る成功の秘訣

 ラスベガス発--ARMは、自社の成功が、Intelと全く違った方法をとったことに関係があると考えている。そして、ARMの成功には議論の余地がない。 筆者は米国時間1月10日、当地で開催の International Consumer Electronics Show(CES)の会場において、チップ設計企業ARMの戦略担当エグゼクティブバイスプレジデントIan Drew氏に話を聞いた。--ARMは過去数年間で大成功を収めてきました。ARMチップは事実上、すべてのスマートフォンとタブレットに搭載されています。これについてはどうお考えですか。Drew氏:われわれは2011年に、80億個の(プロセッサ)コアを出荷しました。スマートフォンの増加を考えてみてください。そして、われわれの製品ラインの多様性を。このビジネスは過去数年で大きく変わりました。わたしが7年前に(CESに)来たときは、誰もARMを知りませんでした。--Intelは自社の戦略を非常に積極的に推し進める企業ですが、ARMとIntelはどのように違うのでしょうか。Drew氏:ARMのビジネスモデルはパートナーシップが中心です。われわれは(Intelのように)あちこちで「このような製品を作ってくれ」と言ってまわるようなことはしません。われわれのパートナーの方がやって来て「これをやろうとしています」と言うのです。Intelの人々は、物事の進め方が違っています。ARMが「Xさん、これをしてはいけない」とか「Yさん、それはやらないで」と言うようなことはありません。--Intelとは根本的に違いますね。Drew氏:われわれは多様化を後押ししているのです。方向性を定めることがわれわれの役割です。ARMチップの採用企業で、ウルトラブックを発売する企業も出てくるでしょうが、タブレットや、タブレットとウルトラブックの中間のデバイスを出してくる企業もあるでしょう。(ウルトラブックなどの)1つのカテゴリについて話すのではなく、あらゆる製品についての話をして、どれが役に立つのかは消費者に決めてもらいたいと考えています。--ARMにとっての次の目玉は何でしょうか。Drew氏:「big.LITTLE」です。大きな(プロセッサ)コアのクラスタと、小さなコアのクラスタがあり、小さなコアがいくつで、大きなコアがいくつあるのが最適かをソフトウェアが動的に判断する仕組みです。すべてが1つのダイ(シリコンの一片)の上にあります。そのため、例えば音楽を聴いているだけなら、小さなコアが1つか2つあるだけでいいかもしれませんが、ゲームをしている時には、大きなコアが複数必要になるでしょう。そして、そうした大きなコアが必要でない時にはスイッチを切れるようにしたい。つまりbig.LITTLEによって、極小電力から超高パフォーマンスまでダイナミックレンジが広がります。

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